平成28年5月4日対日投資セミナー 安倍総理スピーチ

2016年05月10日

平成28年5月4日、ベルギーの首都 ブリュッセルにおいて対日投資セミナーを開催され、安部総理がスピーチを行いました。
【外部リンク】 平成28年5月4日対日投資セミナー 安倍総理スピーチ


安部総理のスピーチ全文

 皆様、おはようございます。安倍晋三です。日本・ベルギーの外交関係樹立150周年に当たる記念すべき年に、ブリュッセルにおいて対日投資セミナーを開催することができ、嬉しく思います。
 私は昨日ブリュッセルにやってまいりましたが、昨日、今日と素晴らしいお天気であります。私自身、あまり自慢できることはないのですが、私の行く所が晴れる。日本では「晴れ男」と言われておりますが、その能力を発揮することができて、嬉しく思います。
 日本人はベルギーに対して、150年の関係以上に親しみを感じています。例えば日本人にとって、ベルギーのビール、チョコレート、レースは大変身近なものであります。私共一行は特に昨夜、ビールには大変親しんだのではないかと思います。
 ベルギーは重要な投資先でもあります。ベルギーに進出している日本企業は228社、ベルギーに住む日本人は約5,400人に上ります。
 一方、日本に進出しているベルギー企業は76社、日本に住むベルギー人は約1,180人です。決して多くはありません。ベルギーから日本に対して、更に投資をしていただきたいと思います、本日はそうした思いで、このセミナーにやってまいりました。
 アベノミクスにより、日本の投資環境は確実に改善しました。企業収益は過去最高になり、新たに110万人以上の雇用が生みだされました。
 コーポレートガバナンスコードは、昨年6月から、2,000社を超える上場企業に適用されるようになりました。独立社外取締役を選任する企業は、この2年間で倍増しました。
 日本のビジネスコストは決して高くはありません。民間企業の調査によれば、東京の一等地のオフィス賃料と比べて、香港は1.8倍、北京は1.3倍です。アジアの中核都市の中で、日本は割安と言っていいでしょう。
 この4月から、法人実効税率を一気に20%台へと引き下げました。2018年度には更に引き下げを実施し、ドイツ並みの水準にいたします。エネルギー分野においては、電力小売を全面自由化しました。
 私は改革の手を緩めることはありません。「世界で最もビジネスしやすい国」を目指す。引き続き改革を断行してまいります。
規制・行政手続を、企業の目線に立って抜本的に見直します。
 日本はもはや、外国人に閉じた国ではありません。2020年までに、外国人IT人材を3万人から6万人に倍増することを目指します。今後も高度外国人材の受入れを推進してまいります。

 日本は、イノベーションに最適な環境を整備します。再生医療分野では、製品の承認を迅速化した結果、iPS細胞から作った心筋や網膜など、世界初の製品を生み出す動きが次々と出てきています。本社をカリフォルニアから東京に移転した再生医療ベンチャーも現れました。
 今月末にはG7伊勢志摩サミットが開催されます。本日のセミナーで市長が登壇される神戸市、つくば市においても、G7の閣僚会合が開催されます。
 日本が注目を集めるこの機会に、まずは是非、日本を訪れていただきたいと思います。ベルギーのビールやムール貝は素晴らしいですが、日本のビールや寿司も決して負けないと思います。是非日本で、本場で味わっていただきたい。ムール貝もブラッセルで味わわなければいけない。日本の寿司は日本で味わっていただきたいと思います。
 日本へ投資をする企業の皆様のために、ジェトロと在外公館が連携し、全面的に支援する体制も整えています。より良い貿易投資ルールの準備のためにも、日EU・EPAの年内妥結の実現に全力を尽くしてまいります。
 最後に申し上げます。是非、日本に、投資を。ありがとうございました。

気になる点を色付けしてみました。

日本に進出しているベルギー企業が76社もいたのですね。
これは知りませんでした。

「アベノミクスによって外資系によって日本への投資がしやすくなりました」
と聞こえる言い回しですね。…私の偏見かもしれませんが。

2018年度までに法人実効税率をドイツ並みの水準までに下げるようです。

「規制・行政手続を、企業の目線に立って抜本的に見直します。」
これは驚愕の発言と思います。
仮にも行政のトップである総理大臣が企業の目線に立って改革をしようとしているわけです。

「外国人IT人材を3万人から6万人に倍増」はニュースにもなりましたね。
日本のIT業界はアメリカと比べて給与が低いそうなので、
優秀な人材が果たして日本に来てくれるのか疑問です。


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